(令和3年6月14日)
麻しんの発生状況
2015 年3月27日にWHO西太平洋地域事務所より、日本は麻疹の排斥状態にあることが認定されました。
一方で、海外ではまだ麻疹が流行 している国が多く、
流行地への渡航後に国内で 発症する例が散発しています。
兵庫県では、2019年に一時的に発生が多くみられ
ましたが、近年の発生は抑えられています。
麻しんについて
・病 原 体 :麻しんウイルス・感染経路:主な感染経路は、空気感染です。
・潜伏期間:10~12 日、発疹出現までは約 14日
・症 状
麻しんは、はしかともいわれる急性の全身感染症で、感染力が非常に強く、免疫をもってい ない人が感染するとほぼ 100%発症するといわれています。 発熱や咳、鼻水といった風邪のような初期症状に続いて、39℃以上の高熱とともに特有の発 疹が耳後部、頚部、前額部から全身へ広がっていきます。 注意したいのは、肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症で、先進国であっても 1000 人に 1 人が 死亡するといわれています。
治療は対症療法が中心となりますが、重症化防止のため早期受診が重要です。
予防のポイント
麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみでは予防できません。発症 しても対症療法が中心となるので、麻しんワクチン接種が最も有効な予防法です。
(1) 1歳のお誕生日のプレゼントにMRワクチンを接種しましょう。
(2) 小学校入学準備とともに2回目のMRワクチンを忘れずに接種しましょう。
(3) 海外の麻しん流行地域へ渡航される方で、麻しんの罹患歴や接種歴が明らかでない場合は、早めにかかりつけ医に相談し予防接種についてご検討ください。
<麻しんと診断されたら、当所健康管理課へご連絡ください。>
(参考) 厚生労働省「麻しん(はしか)に関する Q&A」
http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/hashika/
国立感染症研究所ホームページ「麻しんの発生動向」
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/ma/measles.html
加東健康福祉事務所